■ 放射線療法

放射線にはがん細胞を死滅させる効果があり、がんを治すため、またはがんによりおこる症状を防いだり軽くするために使われています。乳がんは放射線感受性の高い腫瘍なので、たいへん有効な局所療法であり、乳房温存手術を行った場合は、乳房内再発を防ぐために術後放射線照射を併用する例が多く見られます。
温存した乳房への放射線治療は、一般的に退院してから外来で行われ、週5回×5週間の計25回の通院が必要になります。
副作用としてはまず、治療が進むにつれて照射部位に日焼けのような皮膚障害があらわれる急性期反応があります。また全身的なものでは、放射線治療の後半になってからの疲労感や食欲不振などの症状がありますが、乳がん治療の場合は必ずあらわれるわけではなく、あらわれたとしても比較的軽いものです。



■ ホルモン療法(内分泌療法)

乳がんの約3割は、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの影響によってがん細胞の増殖が促進されるという性質をもっています。
女性ホルモンに影響されやすい乳がんであるかどうかは、手術で切除した乳がん組織中のホルモン受容体を検査することにより、ある程度わかります。
検査の結果、女性ホルモンに影響されやすい乳がんであった場合には、抗ホルモン剤を服用することで女性ホルモンの働きを抑え、同時にがんの発育と増殖も抑制することができます。
ホルモン療法の副作用は比較的軽いものですが、女性ホルモンの働きをブロックしてしまうため、無月経、吐き気などの他、更年期障害の症状(ほてり、めまい、頭重感、肩こりなど)があらわれることがあります。



■ 化学療法

がん細胞を死滅させる効果のある抗がん剤を用いた治療法を、化学療法と言います。
外科療法や放射線療法が局所の治療であるのに対し、化学療法は、内服や静脈注射によって抗がん剤を体のすみずみにまでいきわたらせるため、ひろがってしまったり、原発部位から遠く離れた場所に転移してしまったがん細胞も破壊することができる、全身的な効果のある治療法です。
ただし、抗がん剤はがん細胞以外の骨髄細胞、消化管の粘膜細胞、毛根細胞などの正常細胞にも強いダメージを及ぼしてしまうため、白血球、血小板の減少、吐き気や食欲低下、脱毛など、全身に強い副作用が出ることになります。
この副作用の強さゆえに、この治療が本当に有効な患者さんの中にも抗がん剤治療を拒まれる方がいらっしゃいますが、医師とよく話し合い、抗がん剤治療の効果と副作用を充分理解した上で、ご自分の治療法を選択していきましょう。





                           

乳がんと告げられたあなたへ のTOPへ